低吸湿性不燃木材「エフネン65S」

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エフネン65S

低吸湿性不燃木材「エフネン65S」の特徴

一般的なホウ酸・リン酸系の薬剤で不燃処理した木材は薬剤の高い吸湿性が原因の溶脱により木材の表面がベタベタに湿ったり、薬剤の結晶で木材の表面が白くなる白華現象を起こします。
エフネン65Sは、従来の不燃木材の欠点であった過剰な吸湿性に溶脱・白華を、限界まで抑えた低吸湿性の不燃木材です。当社ではエフネン65Sの認定取得メーカーである株式会社ヨコタニと技術提携を行い、全く同じ製造基準でエフネン65Sの製造を行っております。

 

「エフネン65S」生産工程

「エフネン65S」生産工程

白華のメカニズム

不燃木材の白華とは、不燃薬剤が木材の表面で結晶化することです。では、なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?
木材は、セルロース等を主成分とする細胞が集まって出来ています。そして、不燃薬剤は、この細胞の細胞壁や、細胞の内部の空間に入っています。この細胞の中に入っている不燃薬剤(個体)が細胞の外に出てくるためには、何らかの原因があります。この原因となるのが、「温度や湿度の変化」です。つまり、白華現象は、「乾湿の繰り返し」によって引き起こされるのです。

では、図を見ながら、もう少し具体的に説明していきます。
ここに、一般的に広く販売されている「吸湿性の高い不燃木材」があります。

白華のメカニズム

この不燃木材は、吸湿性の高い薬剤の影響で、湿度が高くなると大気中の水分を引き付けます。この水を引き付ける力は非常に強く、塗装でも抑えきれません。木材自体も、吸湿性がありますが、その比ではありません。

白華のメカニズム

水を引き付けると同時に、その水に薬剤が溶け出します。このような薬剤の性質を潮解性と言います。現在販売されているほとんどの不燃木材に、潮解性の高い薬剤が使用されています。

白華のメカニズム

やがて、天気が良くなるなどして、湿度が下がり、水分が蒸発すると、薬剤だけが木材の表面に取り残されます。
これが白華現象です。

白華のメカニズム

白華しにくい低吸湿性不燃木材「エフネン65S」

では、白華現象を抑制するにはどうしたら良いのでしょうか?
白華現象が起こる主な要因は、乾湿の繰り返しによるものです。現在流通している不燃木材には、水溶性の薬剤が使用されていますので、どうしても大気中の湿気に影響を受けやすいのです。ですから、この湿度(温度)をコントロールするか、湿気を防ぐ塗装を施すか、薬剤を考え直すか、いずれかの対策をしなければ、不燃木材の白華を止めることができません。
これらのことを現実的に考えると、人が生活している空間で、24時間365日、温度も湿度も変わらない環境というのは現実的ではありませんし、どんなに優れた塗装を施したところで、ぶつかって塗膜に傷がついたり、施工時にカットして塗膜がなくなってしまえば吸湿を止めることは出来ません。

やはり、この現象を根本から解決するためには、不燃木材に使用されている薬剤の「潮解性」を何とかすることが必要です。

白華のメカニズム
白華のメカニズム 白華のメカニズム 白華のメカニズム

実は、木材にリン酸アンモニウムなどの薬剤を浸みこませると燃えなくなることは、19世紀ごろに科学的にしっかりと研究され、技術的にも確立されていました。それと同時に、塗装しても白華が止められないことは、当時から指摘されていたのです。この問題は、100年以上も前から今日まで、誰も克服することが出来なかった難問だったのです。

そこで、この問題を解決するために、国立研究開発法人産業技術総合研究所中部センター、奈良県森林技術センター、株式会社ヨコタニの3者で薬剤の改良に取り組み、薬剤自体の吸湿性を抑えた低吸湿性不燃木材「エフネン65S」の開発に成功し、製品化しました。その後、2010年には、この研究開発について、公益社団法人日本木材加工技術協会より、第55回木材加工技術賞を受賞しました。

次のグラフは、高湿度下での各種不燃木材の吸湿性の様子を調べたものです。従来の不燃木材と、開発した低吸湿性不燃木材「エフネン65S」がどのくらい違うのかを見ていただこうと思います。縦軸は含水率、横軸は時間(h)を表しています。
一般的に販売されているホウ砂ホウ酸系や、リン酸アンモニウム系の薬剤で処理された不燃木材は、高湿度下では激しく吸湿してしまって、24時間後には含水率30%を超えてしまい、その後もどんどん吸湿してしまいます。
これに対して「エフネン65S」は、グラフが重なっているところが多く、見づらいですが、無処理のスギ材とほぼ同水準の含水率(18%程度)に抑えられていることがお分かりいただけるかと思います。この薬剤開発によって、当初の目論見通り、非常に白華しにくい不燃木材が完成しました。

白華のメカニズム

ただ、非常に白華しにくいと言っても、薬剤と木材とが、化学的に結合しているわけではないので、残念ながら、絶対に白華しない、薬液が流れ出ない、というところまではいっていません。
水が直接かかる可能性があるところや、非常に湿度が高くなる可能性のある場所への施工は、しっかりと塗装し、適切なメンテナンスを行う必要があります。しかし、常温常湿を大きく超えない通常の屋内で使用する分には、ほとんど白華することはありません。低吸湿性不燃木材「エフネン65S」は、安心してご使用いただけると思います。

この度細田木材工業株式会社では開発者の株式会社ヨコタニと技術提携し、この低吸湿性不燃木材「エフネン65S」の製造を開始しました。
不燃木材をより安心してご使用いただけるよう、従来のセーフティ不燃とこの「エフネン65S」を適材適所でのご提案をさせていただきます。

取り扱い上の注意

  • ●「エフネン65S」は低吸湿性ですが、極端に湿度の高いところに放置するのは望ましくありません常温・常湿の範囲内でお使いいただくようお願いします。
  • ●常時、水の掛かるところではご使用にならないでください。
  • ●「エフネン65S」は、薬剤注入により比重が高くなっています設計·施工·運搬などの際にはご注意ください
  • ●必ず塗装して下さい塗装には、「油性ウレタン樹脂系塗料」をお使いください水性の塗料は使用できません
  • ●接着剤は酢酸ビニル樹脂エマルジョン(白ボンド)等、水性タイプは使用できません

認定番号

国土交通大臣認定

不 燃 NM-1050
準不燃 QM-0370

弊社の不燃木材「エフネン65S」は、不燃材料と準不燃材料として国土交通大臣の認定を受けています。認定番号は以下の通りです。
なお、弊社の製品は、両面ウレタン塗装品でも発熱性試験に合格していますので、現場塗装も可能です。

認定取得者:株式会社ヨコタニ

国土交通省認定

薬 剤

処理、両面ウレタン塗装/リン酸窒素系(リン酸グアニジン)

製品規格・価格

ムク材

認定 ムクの厚さ
スギ 12.0㎜~110㎜
マツ 43.2㎜~110㎜
ヒノキ 12.0㎜~110㎜

集成材

認定 ムクの厚さ
スギ 12.0㎜~220㎜
マツ 43.2㎜~220㎜
ヒノキ 12.0㎜~220㎜

※価格の目安(詳細については個別にお見積りいたします)

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